中小企業診断士 茂井康宏 オフィシャルブログ

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倒産件数、13年ぶりの高水準|その9割は"従業員10人未満"

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン) 策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

数字が突きつける現実|2026年2月の倒産動向

先日、2026年2月の「全国企業倒産件数」が公表されました。
851件。前年同月比11.3%増で、2月としては13年ぶりの高水準です。
この数字を見て「大企業の話だろう」と思った方はいないでしょうか。

主役は大企業ではない|"小さな倒産"が積み上がる構図

実態は逆です。
負債10億円以上の大型倒産はむしろ減少しています。
一方、負債1億円未満の倒産は658件で、全体の77.3%を占めました。
さらに、従業員10人未満の企業が倒産全体の90.2%に達しています。
つまり、倒産の主役は大企業ではありません。
小さな企業が、静かに姿を消しているのです。
では、何が小さな企業を追い込んでいるのでしょうか。



見落としがちな落とし穴|"うちは大丈夫"が一番危ない
私が実際に見てきた事例を2つ紹介します。
1つ目は、「売上が減っていないから大丈夫」と考えていた製造業の経営者です。
月次の売上はほぼ横ばいでした。
しかし帳簿を確認すると、原価率がじわじわ上昇し、粗利率は1年前より5ポイント近く下がっていました。
売上の数字だけを見て「うちは大丈夫」と思い込み、利益が削られていることに気づかなかったのです。
相談に来られたときには、手元資金がすでに大きく目減りしていました。

2つ目は、ベテラン社員が1人退職したことで売上が急落した建設関連の会社です。
従業員5人の会社で、その社員が現場の中核を担っていました。
退職後に募集をかけましたが、採用までに4か月以上かかりました。
その間、現場が回らず受注を断り続けた結果、取引先は他社へ発注するようになり、売上は元に戻りませんでした。
人が抜けたことで、売上を維持できなくなった事例です。
なお、2025年に「従業員退職」を直接原因とする倒産は124件で、過去最多を記録しています。

その数字、最後に確認したのはいつですか

倒産の9割は従業員10人未満の会社で起きています。
そしてその多くは、突然ではなく段階的に追い込まれています。
変化は静かに進みます。
利益率、手元資金、人の動き。
この3つを最後に確認したのはいつでしょうか。
気になることがあれば、早めにご相談ください。
数字の読み方ひとつで、打てる手は変わります。


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ThinkPad|新しい相棒は仕事を変えるか

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

先日、約2年間使ってきたパソコンを新調しました。
これまでのパソコンは、動作そのものに大きな不満はありませんでした。
しかし、キーの反応に不安定さがあり、出張先で冷やりとする場面もありました。
資料を開く。オンライン会議をつなぐ。移動中にメールを返す。
そんな日常の中で、小さな不具合は確実に仕事の流れを削っていました。
そこで選んだ新しい相棒が「ThinkPad X13 Gen6」です。

安心感|壊れるまで使うのが是か

パソコンは、動けばよい。そう考えがちです。
ですが、現場では「動く」と「安心して任せられる」は別物です。
私は移動が多く、ホテルやカフェ、新幹線の中でも仕事をします。
そのたびに不調を気にする状態は、思う以上に集中力を奪います。
今回は不具合に加え、半導体、とくにメモリの高騰も背中を押しました。



気づき|買い替えは仕事を整える

パソコンの更新は、単なる故障対応ではありません。
移動の負担を減らす。不具合による小さなストレスを減らす。安心して任せられる状態を取り戻す。
つまり、毎日の仕事を静かに整えることにつながります。

ThinkPad X13 Gen6は、まず軽い。
かばんに入れて持ち歩く私には、この差がすぐに分かります。
次に、CPU (頭脳)とメモリが強くなり、将来を見据えた安心感があります。
さらに、Wi‑Fi7やキー配置の見直しで、さまざまな場面でより扱いやすくなりました。

実務|現場で効く三つの変化

移動中は、ひざ上でも扱いやすい。研修会場では、資料の投影や画面の切り替えを落ち着いて進めやすい。オンライン会議では、発熱やファン音を気にしにくい。
こうした差は、一つひとつは小さく見えます。
しかし、毎日の仕事では、確かな差になって表れてきます。

余韻|相棒が変わると、仕事の景色も変わる

私は創業時からThinkPadを使ってきました。
「質実剛健」という言葉が、やはりしっくりきます。
本日、ようやく設定が一通り終わりました。
新しい相棒とともに、また新たな気持ちで仕事に向き合えることにワクワクしています。


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花粉症対策|不調の放置は経済損失

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

春先になると、「くしゃみや鼻づまりで、いつものペースで仕事が進まない」「集中力が続かない」といった光景は珍しくありません。
これは、「花粉症」によるものです。
実を言うと、私自身も毎年花粉症の症状に悩まされている一人です。



違和感|それは個人の体質だけの問題か

「花粉症は個人の体質の問題だ」。そう考える経営者は少なくありません。
しかし、小さな企業では、たった1人の不調がそのまま業務の遅れに直結します。
接客の反応が鈍る、入力ミスが増える、確認が甘くなる…。
こうした小さな乱れが、じわじわと響いていくのです。

気づき|花粉症は見えない人件費になる

花粉症による経済損失は、1日あたり約2,450億円と推計されています。
労働生産性の低下は、1人当たり年間約20万円弱という試算もあり、さらに、重症者は治療中であっても作業能率が35〜60%も低下すると報告されています。
給与は同じでも、生み出せる成果が落ちる。
これが、プレゼンティーズム (出勤しているにもかかわらず、心身の不調によって生産性が低下している状態)です。

背景|小さな企業ほど打撃が大きいのか

大企業であれば、担当の入れ替えや他部署からの応援が利くかもしれません。
しかし、小さな企業では容易に代わりが務まらないことも多いでしょう。
例えば、食品メーカーなら味覚の鈍りが試作の精度を下げますし、物流会社なら薬の副作用などによる眠気が安全運転を脅かします。
オフィスワークにおいても、見積りや請求のミスが起きれば、資金回収や企業の信用に悪影響を及ぼします。
「4社に1社が、花粉症によって業務に悪影響があると答えた」という調査結果も、決して大げさな話ではないのです。

注意点|放置した会社に何が起きるか

対策を放置すると、まず社内でのミスが増え、その修正対応によって残業が増加します。
さらに、眠気を伴う薬を服用したまま運転や接客を続ければ、重大な事故やクレームの火種になりかねません。
これらを防ぐには、対策を「個人任せにしない」ことが重要です。
マスクや空気清浄機の設置、医療機関への受診推奨、服薬に関する注意喚起、そして春先の繁忙業務の見直し。
これらを、花粉のシーズンが本格化する前に社内で決めておくとよいでしょう。

余韻|春の利益を守る準備はできているか

花粉のシーズンは毎年来ます。にもかかわらず、毎年、場当たり的な対策でやり過ごしていては、会社の売上・利益は気づかないうちに確実に削られていきます。

あなたの会社でも、ぜひこの「春の不調」を重要な経営課題として捉え、具体的な対策を講じることをおすすめします。




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3月の歓送迎会|「少人数×複数回」時代へ

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

先日、ある飲食店の経営者からこのような話を伺いました。
「歓送迎会の問い合わせはある。しかし、以前のような大人数の予約が入らない…」。

確かに、かつてのような30〜40名規模の宴会は減少しました。
しかし、需要そのものが消滅したわけではありません。
現場を詳しく見てみると、むしろ「形を変えて」需要が動いていることが分かります。



違和感の提示|なぜ宴会は減ったように見えるのか

今でも「大人数の団体客」を前提に歓送迎会の集客を考えているお店は少なくありません。
しかし、近年の歓送迎会はその構造自体が変化しています。
統計によれば、職場の飲み会を開催する割合は、2017年の約75%から2025年には約60%まで低下しています。
これだけを見ると市場が縮小しているように思えますが、注目すべきは「出席率」です。
飲み会が開催された場合の出席率は87.9%に達しており、「回数は減ったが、開催される際は参加する」という傾向が強まっています。
特に送別会や歓迎会は、職場における重要な節目として根強く残っているイベントです。

気づきの提示|宴会は減ったのではなく「分解」された

ここで見落としてはいけないポイントがあります。
歓送迎会の需要は消えたのではなく、「一度に全員が集まる宴会」から「小さく分かれた宴会」へと形を変えたのです。

◯同じ職場内でも、部署やチームごとに開催
◯特に仲の良いメンバーだけで個別に集まる
◯公式行事ではなく有志による少人数で開催

その結果、宴会需要は「少人数×複数回」へと分解されました。
店舗側から見れば、かつての「大宴会」が消えたため、需要そのものが減ったように錯覚してしまうのです。

なぜそうなるのか|参加者心理の4つの変化

送別会は「お世話になりました」を形にする場です。
この背景には、現代の歓送迎会特有の心理的要因があります。

1.感謝の可視化
感謝の気持ちは言葉だけでは伝わりにくいものです。食事の場を設けることで、想いを「形」にしたいという心理が働きます。
2.関係性の維持
異動や退職で物理的な距離ができても、縁を切りたくない。歓送迎会はそのための「区切りの儀式」となります。
3.失礼の回避
お世話になった人を何もせずに送り出すのは気まずい。何かしなければ失礼にあたるのではないか、という体裁意識です。
4.迷いの回避
繁忙期ゆえに、店選びや段取りに時間をかけたくないのが幹事の本音です。「ここなら間違いない」という選択肢を求めています。

実務でのヒント|「小さな宴会」を意識する

変化した需要を確実に取り込むためには、例えば以下のような設計が考えられます。

◯4〜6名向けの小規模専用コース
◯90分などの短時間集中型プラン
◯乾杯ドリンクやメッセージプレートの整備
◯花束手配・送別ケーキ・写真撮影サービス

ポイントは、幹事が抱える「調整の負担」や「失敗したくない」という不安、そして参加者の「形式的な大人数より、親密な少人数で語り合いたい」という心理をいかに汲み取るかです。
幹事と参加者双方の心理的ハードルを下げ、満足度を高めるプランを用意することで、部署単位や有志単位の「分解された宴会」を呼び込める可能性が高まります。

注意点|大宴会前提のモデルからの脱却

一方で、苦戦している店舗には共通の失敗パターンが見られます。

・大人数用の大皿コースのみを用意している
・料理の質よりもボリュームを重視している
・回転率や短時間での利用を想定していない

この設計のままでは、現代の「小さな歓送迎会」を取り逃してしまいます。

歓送迎会の需要は、本当に減ったのでしょうか。
それとも、提供する側の「見え方」や「構え方」が、変化に取り残されているだけなのでしょうか。




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生成AIとビジネスプラン|綺麗な文章に隠された落とし穴

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

最近、整った文章のビジネスプランをよく目にします。
誤字脱字がなく、論理構成も一見すると完璧です。
しかし、読み終えても一向に心が動かされません。
なぜ、これほど立派な文章なのに、事業の魅力が伝わらないのでしょうか。



違和感の提示|整った文章と優れた計画の混同

「文章の美しさ」を「計画の優秀さ」と履き違えている方は少なくありません。
生成AIが普及し、誰でもプロ並みの文章を書けるようになりました。
しかし、その画面に表示された文字の羅列や、当たり障りのない文章に、あなたの覚悟は乗っているのでしょうか。

気づきの提示|熱量の欠落が招く同質化

ビジネスプランに本当に必要なのは、経営者自身の原体験や覚悟です。
AIが出力する内容は、世の中の「平均値」に過ぎません。
正論の寄せ集めは優等生的で欠点がありませんが、顧客を惹きつける強烈なフックが完全に抜け落ちているのです。
魂の入っていない計画は、ただの綺麗な書類で終わってしまいます。

なぜそうなるのか|部分最適と解像度の粗さ

生成AIは、指示された項目ごとに独立して答えを出します。
そのため、強みは「地域密着」としているのに、集客では「全国規模のSEO対策」を掲げるなど、矛盾や論理の飛躍、連動性の欠如が平然と起きています。
ターゲットも「30代の働く女性」「中高年の富裕層」など、圧倒的に解像度が低くなりがちです。
資金や人材といった、自社の現実的な制約も無視されてしまいます。

さいごに|あなたの頭は進化しているか

生成AIは極めて有用なツールです。
当然のことながら、私たちはAIとしっかりと「共存」していくべきだと考えています。
しかし、危険なのは「文章が整っている=良い計画」と錯覚することです。
また、単なる検索や文章生成ツールとして使用していると、自身の思考力が退化してしまいます。
言うまでもなく、魂が抜けた計画はビジネスの現場では通用しません。
生成AIに「答え」を求めるか、それとも「問い」を投げかけるかで、計画の質に大きな差が生まれます。

今後も引き続き、AIを有効活用した計画策定のノウハウを全国各地のセミナー等でお伝えしていきたいと思います。




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