中小企業診断士 茂井康宏 オフィシャルブログ

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手紙営業|なぜ今、アナログが読まれるのか

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

新規開拓の壁|メールを送っても…

「メールを何十通送っても返信がない」「電話は受付で止まる」。
新規開拓に取り組む経営者から、こうした声をよく聞きます。
メール、SNS、Web広告。届ける手段には困らない時代です。
しかし、本当に届けたい相手に届いているでしょうか。

時代の盲点|届く=読まれる、ではない

受け手側の情報量も爆発的に増えています。
メールは大半が件名だけで判断され、開かれずに削除されます。
「送った」と「届いた」は違います。「届いた」と「読まれた」も別の話です。

手紙という選択肢|開封率80%超の理由

ある調査では、メールの開封率は20%前後
一方、手紙営業は80%を超えるとされています。
封筒という物理的な形状が「中身を確認したい」という心理を引き出すためです。
宛名が手書きされた封書は、広告物とは明らかに異なる存在感を持ちます。
誰かが自分のために手間をかけて送ってきた。
その感覚が、開封という行動につながります。
デジタルが飽和した今、物理的な手紙に希少性が生まれています。



失敗する共通点|手間を省くと逆効果

よくある失敗が二つあります。
一つ目は、テンプレートの使い回しです。
社名だけ差し替えた定型文では「自分宛」と感じてもらえず、紙のダイレクトメールと同じ扱いで廃棄されます。
冒頭の一文だけでも相手固有の内容を入れてください。
二つ目は、一度送って終わりにすることです。
手紙単体で商談は成立しません。
手紙は「関心の種」であり、フォロー連絡とセットで初めて機能します。

あなたが届けたい相手は、誰ですか

デジタルを否定する必要はありません。ただ、どうしても届けたい相手がいるなら、手段を変えてみる価値はあります。
一通の手紙が、メール100通では開かなかった扉を開くかもしれません。




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道路交通法改正|渋滞増加。経営に与える影響

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

はじめに|2026年4月、道路の使い方が変わる

2026年4月から、車が自転車の横を通過する際、十分な間隔(目安として1~1.5m)と安全な速度の確保が義務化されます。
違反すれば、普通車で反則金7,000円です。
日本の道路は、片側一車線以下が「約9割」を占めるといわれています。
狭い道では自転車を抜けず、渋滞の増加は避けられません。
渋滞が増えるとどうなるか。
影響を受けるのは、ドライバーだけではありません。



来店と配送|誰が痛むか

まず直撃するのは、配送に依存する業種です。
食品卸、建設資材、部品供給など、時間指定の納品が日常の業種では、遅延が取引先との信頼関係を損ないます。
次に、来店型のビジネスです。
小売・飲食・サービス業のうち、幹線道路沿いや住宅街の奥に立地する店舗は、アクセスの悪化がそのまま客足に響きます。
「渋滞するなら別の店に行こう」。
消費者の判断は、想像以上に速いものです。
駐車場への右折待ちが長くなるだけでも、来店動機は簡単に失われます。
立地と商材によって、痛みの出方が大きく変わります。

コスト増|何が上がるか

渋滞の増加は、費用構造にも直結します。
配送コストは、燃料費と人件費の両面で上がります。
走行時間が延びれば、一台あたりの配送件数は減り、単価は上昇します。
ドライバーの拘束時間が長くなれば、残業代や待機コストも増えます。
さらに、渋滞中の追突や接触といった事故リスクが高まれば、保険料の見直しも避けられません。
自社で物流を持つ企業ほど、コスト増の幅は大きくなります。

対応の軸|何を見て何をするか

ここでは、特に影響の大きい物流面に絞って整理します。対応の方向は、大きく四つです。
◯道路を変える:自転車通行の多い道路を避け、迂回路を確保する
◯時間を変える:渋滞ピークを避けた早朝・夜間配送に切り替える
◯回数を減らす:納品をまとめて、一回あたりの積載効率を上げる
◯手段を変える:自社配送から外部委託、共同配送などへ移行する

どれか一つではなく、自社の立地・商材・顧客特性に合わせて組み合わせることが重要です。


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生成AIの使い分け|ある経営顧問先の話

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン) 策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

今日は、経営顧問先のW社長のお話です。
W社長は「ITの専門家」です。
昨日、訪問して新規事業の骨子を組み立てた後、少し雑談になりました。
決まって話題になるのが生成AIです。
その間もW社長はClaude Codeを自動で動かし、次々とツールを作り上げていきます。

とりあえずの一択|その選択、止まっていないか

「ChatGPTを使っています」。
経営者からよく聞く言葉です。
しかし、それだけで十分でしょうか。
生成AIはこの一年で急激に機能が分化しました。
一つのツールですべてをまかなえる時代ではありません。

道具箱という発想|万能ナイフでは足りない

生成AIは「万能ナイフ」ではなく「道具箱」です。
私自身、ChatGPTからGemini (NotebookLM)、Claudeへとメインを移してきました。
Perplexityも併用しています。
それぞれに得意分野があるからです。



進化の速さ|半年で勢力図が変わる

生成AIの進化は予想をはるかに上回ります。
半年前の最適解が今日も通用するとは限りません。
だからこそ日々の情報収集が欠かせません。
私は今年の1月から、X (旧Twitter)を情報収集に活用しています。
最新動向を素早くつかみ、実務に落とし込む。この流れが重要です。

使い方を間違えると|逆に生産性が落ちる

様々な生成AIがありますが、やみくもに手を広げると逆効果です。
どれを何に使うか決めないままツールを増やすと、結局どれも中途半端になります。
まずは二つ程度に絞り、用途を固定すると定着します。
もう一つ気をつけたいのが、情報のアップデートです。
半年前の「おすすめAI」はすでに変わっています。定期的な見直しが必要です。

共存の先へ|問われているのは何か

W社長は「仕事の仕方が劇的に変わった」と語りました。
生成AIとの共存は、もはや前提です。
それぞれの強みをどう自分の業務に落とし込むか。
半年後、一年後、生成AIはどこまで進化しているのか。
その変化の中で、私たちの働き方がどう変わっていくのか。
今からとても楽しみです。




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コンセプトとキャッチコピー|その違いを明確に

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

はじめに|コンセプトです!の違和感

創業や新事業、商品開発の現場で、こんな場面に出くわします。
「これが当商品のコンセプトです」と示された言葉が、実はキャッチコピーだった。
本人はコンセプトのつもりでも、よく見ると「伝えるための表現」にとどまっていることは少なくありません。



混同|なぜ、話がまとまらないのか

コンセプトとキャッチコピー。
この2つを区別せずに進めると、何が起きるでしょうか。
商品の方向性を議論しているはずが、いつの間にか「どう言えばウケるか」の話にすり替わります。
設計の土台がないまま表現だけを磨いても、判断基準がブレ続けるのです。

気づき|「設計図」と「ラベル」

両者の違いは明確です。
コンセプトは「中から組み立てる設計図」
キャッチコピーは「外から貼るラベル」
似た言葉に見えても、役割がまったく異なります。

事例|QBハウスに見る構造の違い

QBハウスの例がわかりやすいでしょう。
創業者の小西國義氏が掲げたのは「10分の身だしなみ」
まだ形のない構想を、顧客にとっての価値として言語化した設計図です。
「言葉→実体」の流れで生まれ、商品設計や組織の判断基準になる。これがコンセプトの役割です。
一方、利用客やメディアはQBハウスを「1,000円カット」と呼びました。
目指したのは「安さ」ではなく「時間価値」。
しかし、外から見た最大の特徴が価格だったため、こう呼ばれた。
すでにある実体の魅力を第三者が切り取った表現、これがキャッチコピーです。
「実体→言葉」の流れで生まれます。

注意点|混同が招く2つの失敗

この混同は、具体的な失敗を招きます。
1つ目は、判断基準の喪失です。
コンセプトが曖昧なまま開発を進めると、「この機能は必要か」「価格帯はこれでいいのか」と議論が紛糾します。
設計図がないため、声の大きい人の意見に流される。
防ぐには、企画段階で「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」を一文で言語化しておくことです。
2つ目は、表現の空回りです。
キャッチコピーだけを先に決めると、響きの良さに引きずられ、実態と乖離します。
「プレミアム」「唯一無二」と言葉が先行し、中身が追いつかない。
コンセプトを固めてから表現を考える。この順序の徹底が防止策です。

骨格がなければ、何を着ても似合わない

キャッチコピーは服、コンセプトは骨格です。
服はいくらでも着替えられます。
しかし骨格がなければ、何を着ても似合いません。
いま手元にある言葉は、設計図ですか。それともラベルですか。




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春の需要を取りこぼさない|桜前線に乗る考え方

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

3年連続、日本一の開花|2026年の桜前線は高知から

2026年の桜前線は、岐阜と高知からスタートしました。
高知市の開花は平年より6日早く、3年連続で全国一です。
桜に合わせた販促を年間計画に組み込んでいる企業がある一方で、ニュースを見て「何かやらないと」と動き出す経営者も少なくありません。

春だから売れる?|需要の"ひとくくり"が落とし穴

春は需要の多い時期です。ただ「春だから売れるだろう」とひとくくりにしていないでしょうか。引っ越し、送別会、花見、ギフト。どれも春ですが、購買心理はまるで違います。



需要は一度に来ない|3つの波で捉える

春の需要は大きく3つの波に分かれます。
◯第1波(3月前半〜中旬): 卒業・送別・感謝ギフト
◯第2波(3月下旬〜4月上旬): 桜・花見・春休み
◯第3波(4月中旬〜):入社・入学・新生活

第1波の消費者は「感謝」で動き、第2波は「開放感」、第3波は「不安の解消」
同じ人でも週が変われば頭の中が切り替わります。
販促を1本で通すと、どの波にも届かない。これが春に売上を取りこぼす構造です。 

やりがちな失敗|2つの典型パターン

ひとつ目は「春の大感謝セール」で3〜4月を通すケース。
期間が長すぎて訴求がぼやけます。
2週間単位で区切り、メッセージを切り替えれば防げます。
ふたつ目は他社のフォトコンテストをそのまま真似するケース。 
自社商品との接点がなければ集客しても売上につながりません。自社商品が写り込む導線を先に設計することが鍵です。

桜前線は予告してくれる|あなたの店はどの波に乗るか

届く日がわかっている需要は、先に手を打てる需要です。
今年の春、あなたの店はどの波に乗りますか。


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