中小企業診断士 茂井康宏 オフィシャルブログ

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持続化補助金|公募要領の公開

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン) 策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

先日、「小規模事業者持続化補助金 <一般型 通常枠> (第20回)」の「公募要領」が公開されました。
商工会地区
商工会議所地区

申請受付開始はまだ先ですが、大きな変更がありましたので、早めに共有しておきたいと思います。
◯申請受付開催|2026年11月5日(木)
◯申請受付締切|2026年12月15日(火)17:00

多くの方はスケジュールや補助上限ばかりに目を向けます。
しかし本当に大きいのは、審査の目線が変わった点です。
第20回は「採択後に売上・粗利が伸びる計画か」を強く見る内容に変わりました。
販路開拓の説明だけでは足りません。利益を生む事業かどうかが問われます。

大きな変更は以下の通りです。
1.審査の観点に「売上高・売上総利益の増加」が明確に追加
2.「客観的事実」に基づく計画かどうかが強く問われる
3.賃金引上げ特例・加点の判定方法が大きく変更
4.過去採択者の再申請制限が厳格化
5.相見積が必要になる基準の厳格化

「審査の観点」を見てみると、同じ文言が繰り返し出てきます。
「売上高・売上総利益の増加」です。
---
・自社の強みや弱みを踏まえており、「売上高・売上総利益の増加」を目指すものとなっているか。
・対象とする市場(商圏)や顧客のニーズを捉えたものとなっており、「売上高・売上総利益の増加」を目指すものとなっているか。
・補助事業計画の効果は客観的事実に基づいて目標の設定がされており、「売上高・売上総利益の増加」を目指すものとなっているか。
・補助事業計画は具体的かつ客観的事実に基づいており、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか。また、販路開拓を通じて「売上高・売上総利益の増加」を目指すものとして、経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか。
・補助事業計画には、技術やノウハウ、アイディアに基づき、ターゲットとする顧客や市場にとって、新たな価値を生み出す商品、サービス、又はそれらの提供方法を有しており、客観的事実に基づいた「売上高・売上総利益の増加」を見込める取組となっているか。
---

これは大きなメッセージです。
今後は、文章の巧拙より、数字と根拠の整合性が重視されます。
何をKPI (重要業績評価指標)に置き、どう動かすのか。
要素分解し、対策まで描く必要があります。

また「客観的事実」も問われます。
客観的事実とは、第三者が見ても確認できる根拠を指します。
市場規模のデータだけでは不十分です。
自社の顧客行動と結び付けてこそ、根拠になります。

第20回では、補助事業と粗利増加の因果関係を、根拠とともに示せるか。
この流れを明確に書く必要があります。
「やりたい事業」ではなく「成果が見込める事業」です。

あなたの計画は、採択された後にどんな数字を動かすのでしょうか。
今から少しずつ、その答えを準備してみませんか。

売上高・売上総利益の増加を検討する経営者


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持続化補助金|素晴らしき、採択後の景色

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン) 策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

先日のブログで「採択後の景色を見よう」と書きました。
その「小規模事業者持続化補助金・優良事例発表会」を、昨日YouTube Liveで見届けました。
登壇した伴走支援者の中には、顔なじみの商工会議所の方が3名いました。
それだけに、とても楽しみにしていました。

小規模事業者持続化補助金優良事例発表会

予想とのズレ|成果より心に残ったもの

優良事例ですから、見事な成果は予想していました。
実際、売上や黒字化の話もありました。全国6社がそれぞれの工夫を語ってくれました。
ただ、いちばん心に残ったのは、その成果ではありませんでした。

変わった景色|動いたのは経営者の視点

6社に共通していたのは、モノを買ったという話ではありません。
補助金をきっかけに、経営者の見ている景色が変わっていました。
椅子を替えた。コンロを入れ替えた。パンフレットを作った。

一つひとつは小さな投資です。
しかし、その後に起きた変化は小さくありませんでした。

持続化補助金は、お金をもらうだけの制度ではありません。
経営者の視点をひとつ高い場所へ動かす制度として機能していました。
私の目には、「3つのメリット」が見えました。

1.経営資源を棚卸しできること
2.小さな投資が成長を生むこと
3.新たな伴走支援が始まること

言語化の力|書くから事実が見えてくる

棚卸しは、書くことから始まります。
申請では、経営計画を自分の手で書きます。
想いを言葉にする過程で、頭の中が整理されます。

岐阜・美濃焼の窯元の話が印象に残りました。
展示会に出て、ある事実に気づいたそうです。
自分が作りたい商品と、消費者が欲しい商品は違っていた。
展示会の目的は、売り先を増やすことだけではありません。
顧客の声で、自社を見直す機会でもあるのです。

採択後|小さな投資が伴走支援の入口に

鎌倉の飲食店は、客席の椅子を顧客満足への投資として整えました。
また白馬の宿は、炭火をガスへ替え、空いた時間で新サービスを生みました。
そして広島の警備会社は、パンフレットとHPで紹介営業を仕組みにしました。

共通するのは、買って終わりにしていない点です。
採択は、ゴールではありません。むしろ、伴走支援が深まる入口です。

どの事例にも、支援者と歩み続ける姿がありました。
あなたが見たい「採択後の景色」は、どんなものでしょうか。


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生成AIとビジネスプラン|「簡単につくれる」は本当か

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン) 策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

先日、ある支援機関の方が「生成AIで、ビジネスプランは簡単につくれる」と話していました。
本当にそうでしょうか。たしかに、整った文章ならすぐに出てきます。

ビジネスプランを量産する支援者

整った文章|それは「よい計画」なのか

「整った文章」と「よい計画」を混同すると危険です。
見た目のきれいな計画書は、いまや誰でもつくれます。
しかし迫力に欠け、行動に移せないものが少なくありません。
第三者の賛同を得るには、それだけでは足りないのです。

本当に難しいのは「何を書くか」ではありません。
「何を決めるか」です。
ビジネスプランは、単なる作文ではありません。
限られた経営資源をどこに投じるかを決める「設計図」です。

現場を見ない|だから言葉が空回りする

生成AIは、現場を見ていません。顧客の反応も聞いていません。
経営者の覚悟も、資金繰りも、従業員の力量も知らないのです。
だから文章は整っていても、現場との接続が弱いままです。
それでいて「それっぽい計画書」は作りやすくなりました。

「地域資源を活用し、差別化された高付加価値商品を開発する」
「SNSで認知度を高めて販路開拓し、持続的な成長を実現する」

こうした言葉は、どの事業にも当てはまります。
裏を返せば、どの事業の計画にもなっていないのです。
では、動ける計画はどう違うのでしょうか。

書き手の言葉|起こりやすい二つの失敗

ここで、よくある失敗を二つ紹介します。
「一つ目」は、生成AIの一般論をそのまま貼り付ける場合です。
計画書を読み込むプロは、書き手自身の言葉かどうかを見抜きます。
地域名や商品名を入れ替えても通る文章は、嫌われます。
結果、賛同を得られません。
防ぐには、自社だけの事実を棚卸しすることです。

「二つ目」は、数字の根拠まで生成AIに任せる場合です。
生成AIはKPIを過去の平均から導きがちです。
その数値は自社の実態とずれます。
だから実行の段階で、計画と現実が噛み合わなくなります。
数字は、自社の実態と市場の現実に照らして組み立てるべきです。

生成AIで磨く|支援者の力量が問われる

生成AIは、編集者としては非常に優秀です。
しかし、経営判断・決断の代わりにはなりません。
よい計画とは、きれいな文章ではなく「動ける計画」です。

生成AIで作るのではなく、生成AIで磨く。
だからこそ、生成AI時代は支援者の力量の差がはっきり出ます。
経営者と支援者が力をあわせて、事業の「勝ち筋」を描いてほしいと思います。

事業の勝ち筋を描く経営者と支援者


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長浜市(滋賀県)で「展示会・商談会活用セミナー」に登壇します

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン) 策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

6月22日(月)、7月30日(木)、長浜市商工会 (滋賀県)で開催される、「展示会・商談会活用セミナー」が開催されます。
講師は、中小企業診断士 茂井康宏です。

中小企業診断士 茂井康宏 セミナー1中小企業診断士 茂井康宏 セミナー2

滋賀県長浜市にお伺いするのは1年ぶり2回目になります。
前回のテーマは「経営計画作成」でしたが、今回は「展示会・商談会」を2日間にわたって扱います。
皆さまと再会できることをとても嬉しく思います。


第1回の「展示会活用セミナー」では、成果につながる出展・活用術を解説します。
元バイヤーの経験と中小企業診断士としての知見を掛け合わせた、「展示会マーケティング理論」をお伝えします。

第2回の「商談会活用セミナー」では、商談成功のコツと実践ポイントを解説します。
再現性の高い方法を体系的にお伝えします。具体的には、商談の基礎、時間管理、資料設計までを扱います。

特に第1回は、展示会に限らず、即売会や小売・サービス業の店舗など、幅広いシーンで活用できる内容です。
ふるってご参加いただければと思います。

滋賀県では初公開の内容です。
とても楽しい内容となっています。
皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
それでは当日、会場でお会いしましょう。


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創業準備|「売れるはず」≠「売れる理由」

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン) 策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

仕事柄、たくさんの創業者にお会いします。
皆さん高性能な商品や、こだわり抜いたサービスをお持ちです。
そして「これは売れるはず」という強い確信を胸に、事業を立ち上げます。
その熱量には、いつも圧倒されます。

立ち上げの瞬間|確信は売れる保証なのか

確かに、そのまま売れ続け、事業を安定させる方もいます。
しかし現実には、そうでない方の方が多数です。
確信の強さと、実際に売れることは別の話です。
ここを無意識に混同していないでしょうか。

語る長さ|10分の熱弁が伝えたものとは

以前、ある創業者に事業の概要を伺いました。
その方は10分間、息つく間もなく話し続けました。
私は思わずストップをかけました。
全く整理されていないのです。
根拠が示されないまま、思いだけが先行していました。
大切なのは「なぜ売れるか」を端的に説明できることです。
この「端的に」が肝心なのです。

熱弁を振るう創業者

濃縮する難しさ|端的につたえることが重要

長く説明することは、誰にでもできます。
難しいのは、濃縮して伝えることです。
市場の動向、顧客のニーズとインサイト、競合分析、自社の棚卸し。
これらを踏まえたコンセプト。
そして、「誰が、なぜ、今、お金を払うのか」を言葉にできる方が強いのです。

明日からの一手|売れる理由を言葉にする

完璧な創業者など、最初からいません。
だからこそ、小さく試して言葉を磨きます。
仮説を立て、実行し、反応を見て、修正すること。
これを高速で回せるかどうかが大切です。

現実を直視し、学び続ける創業者こそ強いと感じます。
あなたの商品は、なぜ売れるのでしょうか。

根拠を持って説明する創業者


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