中小企業診断士 茂井康宏 ‐オフィシャルブログ‐

ビジネスプラン・商品開発・販路開拓――全国各地で「成功体験」と「仕組みづくり」をサポート!

東京商工リサーチの「倒産」件数が少ないワケ

高知県高知市中小企業診断士 茂井康宏です。

先日、東京商工リサーチの倒産件数は少なくないですか?」という質問をいただきました。
確かに、以下の記事によると、2025年1~4月のパン屋の倒産件数は累計7件にとどまっています。



ここで押さえておきたいのは、東京商工リサーチが「倒産」として集計しているのは、破産・民事再生などの「法的整理」と、銀行取引停止などの「私的整理」を合わせたもので、対象は負債総額1,000万円以上の企業に限られている点です。

そのため、小さなお店の業績悪化による休廃業、後継者不在による廃業などは、一般的にカウント外になります。
また、帝国データバンクとは調査員数や情報収集方法が異なるため、両社の統計には一定のズレが生じることがあります。

市場動向を分析する際は、東京商工リサーチ帝国データバンクといった民間調査会社のデータ特性を理解したうえで、中小企業庁など公的機関の統計も併用し、複数の情報源を組み合わせることが重要です。

データの出典と集計条件を明確にしたうえで、それぞれの特徴を踏まえて分析を行いましょう。


[ビジネスプラン・商品開発・販路開拓]
株式会社プランコンサルティング 
代表取締役社長/中小企業診断士 茂井康宏
https://plan-consulting.jp/

- 提供サービス -
経営顧問セミナー・研修個別相談会
全国の支援機関や中小企業大学校等に登壇
する中小企業診断士経営コンサルタント
がノウハウを余すことなくお伝え致します。
以下の専用アドレスよりお問合せください。
皆さまからのお声がけをお待ちしています。
問合せ専用:plan.toiawase@gmail.com