高知県高知市の中小企業診断士 茂井康宏です。
最近、SDGsという言葉が社会にすっかり定着した一方で、中小企業の現場では「これって本当にSDGsなのか?」「ただの経費削減をSDGsと言い換えているだけでは?」と疑いたくなるような取り組みを目にする機会が増えています。
たとえば、お客様に渡す封筒の使用を控え、「地球に優しい取り組みです」とアピールしたり、オフィスのペーパーレス化をうたいながら、現場は非効率で逆に手間が増えていたりするケースです。
「SDGsウォッシュ」と呼ばれるこうした行為は、本来の持続可能な社会を目指す姿勢とはかけ離れています。
SDGsウォッシュとは、持続可能な開発目標 (SDGs)に「しっかり取り組んでいる」と見せかけて、実際には十分な努力をしていない、あるいは一部しか実践していない状態を指します。
さらに言えば、企業が本来の目的から逸脱し、自社のコスト削減やイメージアップを優先して、本質的な社会貢献になっていないケースも少なくありません。
実際、レジ袋削減を大きく掲げているにもかかわらず店頭では大量の食品ロスが発生していたり、再生素材の利用をうたいながら商品の大部分は従来品のままであったりする例は枚挙にいとまがありません。
こうした取り組みがもたらすのは、一時的なコスト削減や話題性だけでなく、長期的には企業イメージの毀損です。
「どうせ表面的なアピールだろう」という冷ややかな視線は社内外に広がり、従業員の士気低下や顧客離れを招くリスクも高まります。
SDGsを名乗るのであれば、その本質をしっかり捉え、実態を伴った行動に落とし込むことが不可欠です。
目先の「イメージ」「コスト」だけを優先するSDGsウォッシュは、最終的に信頼を失う道です。
[ビジネスプラン・商品開発・販路開拓]
株式会社プランコンサルティング
代表取締役社長/中小企業診断士 茂井康宏
https://plan-consulting.jp/
- 提供サービス -
経営顧問 / セミナー・研修 / 個別相談会
全国の支援機関や中小企業大学校等に登壇
する中小企業診断士/経営コンサルタント
がノウハウを余すことなくお伝え致します。
以下の専用アドレスよりお問合せください。
皆さまからのお声がけをお待ちしています。
問合せ専用:plan.toiawase@gmail.com