中小企業診断士 茂井康宏 オフィシャルブログ

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暑さ到来。商機を左右する「35℃の壁」

高知県高知市中小企業診断士 茂井康宏です。

本格的に暑くなってきました。
今年も記録的な猛暑が予想されていますが、実はこの「暑さ」が消費者の購買行動に大きな影響を与えていることをご存じでしょうか。

注目すべきは「35℃」という気温の閾値です。
複数の研究によれば、気温が35℃までは上昇とともに購買意欲が高まるものの、それを超えると一転して消費が減少に転じる傾向があるとされています。
実際、2024年の猛暑時には、スーパーマーケットへの来店時間が夕方17時以降に集中する現象が顕著に観測されました。

この「35℃の壁」をどう乗り越えるかが、これからの商機を左右する鍵となります。



たとえば、感情価値の高い商品 (高級品、保険、思い出に関する商品など) は、比較的涼しい環境で販売促進を行った方が効果的だといわれています。
一方で、新しいブランドや商品については、暑い日ほど「ちょっと試してみようかな」という心理が働きやすく、思い切って仕掛ける好機となるかもしれません。

さらに、女性は気温の変化に対してより敏感に反応する傾向があり、高齢者層もまた気候の影響を受けやすいことが明らかになっています。
こうした背景から、対象者ごとに温度変化を考慮した繊細な対策が求められる場面も増えてくるでしょう。

地球温暖化の進行により、これからのビジネスでは、従来の「季節」という区分だけに頼るのではなく、「気候変動」そのものを織り込んだ視点が不可欠になります。

最後に申し上げたいのは、この「35℃」という数字をどう読み解き、どう活かすかによって、企業の明暗が分かれる可能性があるということです。

皆さまのビジネスにおいても、ぜひこの知見を活用してみてください。
夏は、単に「暑い」だけの季節ではありません。
ビジネスのヒントが詰まった、重要な季節です。


[ビジネスプラン・商品開発・販路開拓]
株式会社プランコンサルティング 
代表取締役社長・中小企業診断士 茂井康宏
https://plan-consulting.jp/

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