中小企業診断士 茂井康宏 オフィシャルブログ

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年初商戦|売れる商品が二極化する心理構造

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン) 策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士経営コンサルタントの茂井康宏です。

新年を迎え、多くの方が仕事始めを過ぎて日常の活気を取り戻しつつある頃かと思いますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
年初の商戦の様子を眺めていると、飛ぶように売れる商品がある一方で、昨年と同じように準備をしても全く動かないものがはっきりと分かれることに気づかされます。

実はこの差は単なる気分の問題ではなく、人間の深層心理に根ざした明確なメカニズムが存在します。



まず注目すべきは、心理学で提唱されている「フレッシュスタート効果」の影響です。
人は年始という時間の区切りを迎えると、過去の失敗や停滞を一度リセットし、「ここから新しくやり直せる」という自己認識を強く持ちます。
このタイミングでは、単なる機能の紹介よりも、「今年をどう始めるか」という新しい自分への物語性に価値を感じやすくなります。
つまり、安さを強調するよりも、その商品が「今年のスタート」にふさわしい意味を持っているかどうかが、選ばれるための決定的な要因となります。

また、お金の捉え方が一時的にリセットされる「メンタルアカウンティング (心の家計簿)」の働きも無視できません。
年初は家計の予算が再編される特殊な時期であり、その支出が「未来の自分への投資」や「今年一年の基盤づくり」という名目になれば、消費者の心理的障壁は驚くほど低くなります。
逆に言えば、昨年からの延長線上にある提案や、単に安売りを謳うだけのものは、この新しい予算の枠組みに滑り込むことができず、結果として見向きもされなくなってしまうのです。

さらに、年初特有の「イベントへの参加」という欲求も重要です。
例えば福袋がこれほどまでに支持されるのは、不確実性を楽しむという娯楽性と、損をさせないという最低限の安心感が絶妙に組み合わさっているからです。
消費者は「物を買う」という行為以上に、「新年の運試しに参加する」という体験そのものに価値を見出しています。この心理は福袋に限らず、あらゆる販促活動に応用できるはずです。

結局のところ、この時期に選ばれる商品やサービスは、消費者の「新しい自分を始めたい」という願いに対し、適切な「意味」を与えられているものです。
価格設定や在庫の確保に奔走する前に、自社の商品が今年のスタートを飾る物語として提示できているか、一度点検してみてはいかがでしょうか。



視点を少し変えるだけで、年初の商戦の見え方は大きく変わるはずです。
皆さまの事業が、今年素晴らしいスタートを切れることを願っております。

本年も皆さまの経営の一助となれるよう、誠心誠意努めてまいります。


[ビジネスプラン・商品開発・販路開拓]
株式会社プランコンサルティング 
代表取締役社長・中小企業診断士 茂井康宏
https://profile.hatena.ne.jp/plan-consulting/

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