中小企業診断士 茂井康宏 オフィシャルブログ

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専門領域づくり|掛け算思考でポジションを築こう

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン) 策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

先日、中小企業診断士の資格を取得したばかりの方とお話ししました。
独立開業を見据え、「自分の専門領域をつくりたい」と語られていました。
この方が言うように、自ら「専門領域」をつくることは本当に必要なのでしょうか。
ただ資格を取るだけで、すぐに専門家として認知されることはないのでしょうか。

資格名と専門領域の混同|見えない落とし穴

資格名イコール専門領域だと誤解している方もいるかもしれません。
「私は中小企業診断士です」と名乗れば、仕事が舞い込むのでしょうか。



実を言うと、私自身も過去に苦い経験をしています。
中小企業診断士に登録後、研修会の講師を務めた時のことです。
ある先輩診断士から「先生の専門はなんですか?」と問われました。
私は言葉に詰まってしまったのです。

何でもできるは何もできない|広すぎる対象範囲

国家資格である中小企業診断士は、経営全般の専門家です。
しかし、対象範囲があまりにも広すぎます。
「何でもできます」は、「何もできません」と同義です。
とはいえ、単一の分野で誰も真似できない「オンリーワンの強み」を一から生み出すのも、また至難の業です。

後発の不利を覆す|なぜ掛け算が必要なのか

市場にはすでに、圧倒的な実績を持つ先駆者が多数存在します。
単一の分野で勝負を挑めば、どうしても後発の不利は免れません。
だからこそ、視点を変える必要があります。

私は、ひとつの絶対的な強みにこだわるのではなく、複数の要素を組み合わせることをおすすめしています。
つまり、「掛け算」で独自ポジションを構築するのです。

手持ちのカードを組み合わせる|明日からできる棚卸し

自分の手持ちのカードを、どう掛け合わせるべきでしょうか。
これまでのキャリアや得意分野を徹底的に棚卸ししてみましょう。
たとえば、次のような組み合わせが考えられます。

・「営業経験」×「データ分析」から、営業の数値管理支援
・「飲食店経験」×「SNSスキル」から、集客動線構築支援
・「製造業改善経験」×「原価計算」から、利益体質化支援

手持ちの要素を掛け合わせることで、ライバルが少ない独自のポジションを取ることができるかもしれません。

独自化の罠に陥らないために|陥りがちな失敗と防ぎ方

ただし、掛け合わせる要素の選び方には注意が必要です。
一つ目の注意点は、需要のないニッチすぎる掛け算をしないこと。
誰のどんな悩みを解決するのかが見えないポジションでは、仕事(売上)に繋がりません。
これを防ぐためには、常に「現場の顧客の課題」から逆算して要素を選ぶことが重要です。
二つ目の注意点は、弱い要素同士で掛け合わせないこと。
誰からも選ばれず、器用貧乏で終わってしまいます。
これを防ぐためには、掛け合わせる各要素を日々磨き続ける努力が不可欠です。

あなたの強みは何と交わるか|次の一歩に向けて

あなたの持つ経験やスキルは、どんな掛け算を生み出すでしょうか。
無数にある選択肢から、あなたはどの要素を選び取るのでしょうか。
名刺を渡す相手に、あなたはどう自己紹介するでしょうか。

なお、これは個人の専門家や中小企業診断士に限った話ではありません。
企業が「自社の強み」や「他社との差別化」を考えるうえでも、様々な業種で適用可能なアプローチです。
ぜひ一度、皆様の会社やご自身の「掛け算」による独自のポジションを検討してみてください。


[ビジネスプラン・商品開発・販路開拓]
株式会社プランコンサルティング 
代表取締役社長・中小企業診断士 茂井康宏
https://profile.hatena.ne.jp/plan-consulting/

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