高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。
春先になると、「くしゃみや鼻づまりで、いつものペースで仕事が進まない」「集中力が続かない」といった光景は珍しくありません。
これは、「花粉症」によるものです。
実を言うと、私自身も毎年花粉症の症状に悩まされている一人です。
違和感|それは個人の体質だけの問題か
「花粉症は個人の体質の問題だ」。そう考える経営者は少なくありません。
しかし、小さな企業では、たった1人の不調がそのまま業務の遅れに直結します。
接客の反応が鈍る、入力ミスが増える、確認が甘くなる…。
こうした小さな乱れが、じわじわと響いていくのです。
気づき|花粉症は見えない人件費になる
花粉症による経済損失は、1日あたり約2,450億円と推計されています。
労働生産性の低下は、1人当たり年間約20万円弱という試算もあり、さらに、重症者は治療中であっても作業能率が35〜60%も低下すると報告されています。
給与は同じでも、生み出せる成果が落ちる。
これが、プレゼンティーズム (出勤しているにもかかわらず、心身の不調によって生産性が低下している状態)です。
背景|小さな企業ほど打撃が大きいのか
大企業であれば、担当の入れ替えや他部署からの応援が利くかもしれません。
しかし、小さな企業では容易に代わりが務まらないことも多いでしょう。
例えば、食品メーカーなら味覚の鈍りが試作の精度を下げますし、物流会社なら薬の副作用などによる眠気が安全運転を脅かします。
オフィスワークにおいても、見積りや請求のミスが起きれば、資金回収や企業の信用に悪影響を及ぼします。
「4社に1社が、花粉症によって業務に悪影響があると答えた」という調査結果も、決して大げさな話ではないのです。
注意点|放置した会社に何が起きるか
対策を放置すると、まず社内でのミスが増え、その修正対応によって残業が増加します。
さらに、眠気を伴う薬を服用したまま運転や接客を続ければ、重大な事故やクレームの火種になりかねません。
これらを防ぐには、対策を「個人任せにしない」ことが重要です。
マスクや空気清浄機の設置、医療機関への受診推奨、服薬に関する注意喚起、そして春先の繁忙業務の見直し。
これらを、花粉のシーズンが本格化する前に社内で決めておくとよいでしょう。
余韻|春の利益を守る準備はできているか
花粉のシーズンは毎年来ます。にもかかわらず、毎年、場当たり的な対策でやり過ごしていては、会社の売上・利益は気づかないうちに確実に削られていきます。
あなたの会社でも、ぜひこの「春の不調」を重要な経営課題として捉え、具体的な対策を講じることをおすすめします。
[ビジネスプラン・商品開発・販路開拓]
株式会社プランコンサルティング
代表取締役社長・中小企業診断士 茂井康宏
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