高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。
現場で見かける光景|視察のつもりが「外食」に
先日、ある飲食店の経営者と話をしていたときのことです。
「競合店を視察してきました」とのこと。
どんな気づきがありましたかと尋ねると、「美味しかったです」と一言。
これは珍しい話ではありません。
「なんとなく食べに行っただけ」「漫然と眺めて帰ってきただけ」。
店舗視察でもっとも多い失敗パターンです。
よくある誤解|視察は「粗探し」ではない
視察というと、相手の弱点を見つけることだと考える方がいます。
果たして、それは正しい視察でしょうか。
視察の本質は、他店の良い点に目を向け、自店改善のヒントを得ることです。
粗探しの姿勢では、学べるものも学べません。
流行っている理由を謙虚に分析する。その姿勢が成果を生みます。
成果を分ける一線|目的の有無
視察で成果が出る人と出ない人の差は明確です。
事前に「何を見るか」を決めているかどうかです。
目的は大きく3つに集約されます。
競合の来店要因を抽出すること。自店の立ち位置を把握すること。そして、取り入れるべき要素を特定すること。
さらに、この目的を細分化することが重要です。
たとえば「メニュー構成と提案方法を重点的に観察する」と決めるだけで、視察の精度は格段に上がります。
実務での活かし方|視察を「仕組み」に
では、具体的にどう動くか。以下の手順が有効です。
◯店内、店外、販促、顧客層などの切り口で、
具体的なチェックリストを作成する
◯視察には1人ではなく複数人(2~3人程度)で行い、
異なる視点を確保する
◯店舗に戻り比較表を作成し、
スタッフと共有したうえで改善目標を設定する
視察先は同業の話題店や近隣の競合店が基本です。
ただし、異業種・異業態から得られるヒントも少なくありません。
最後に|あなたの視察は、いつが最後か
何もかもを「0→1」で生み出す必要はありません。
すでにうまくいっている店から学ぶ方が、打率は確実に上がります。
「忙しいから」と後回しにしていないでしょうか。
まずは月に一度、スケジュールに「視察」と書き込むことから始めてみてください。
[ビジネスプラン・商品開発・販路開拓]
株式会社プランコンサルティング
代表取締役社長・中小企業診断士 茂井康宏
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