高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。
母の日の風景|感謝を届ける日
5月の第2日曜日、花屋の店頭にカーネーションが並びます。
家族に感謝を届ける方も多いはずです。
ここでふと考えます。
あなたの会社には、お客様に「ありがとう」を届ける日があるだろうか、と。
気持ちだけでは届かない|見えない感謝
「うちはいつも感謝している」。
そう話す経営者は少なくありません。
しかし、その感謝が見えているかは別の話です。
気持ちは目に見えません。
見えなければ伝わらない。
伝わらなければ、記憶にも残りません。
多くの中小企業が感謝を"気持ち"で終わらせています。ここに盲点があります。
100年続く理由|母の日が教える3つの要素
母の日が一過性のブームで終わらず、世界中で定着した理由は、
①曜日が固定されていること、②行動が決まっていること、③届ける相手が特定されていることです。
この3つが揃うから、毎年迷わず動けます。
感謝が届く仕組みの正体は、「いつ・何を・誰に」の設計にあります。
値引きとは違う|感謝が利益を生む構造
ここで注意したいのは、感謝と値引きの違いです。
値引きは利益に影響を与えます。感謝は関係を積み上げます。
コストの性質が異なります。
「覚えていてくれた」という体験は、LTV(顧客生涯価値=一人の顧客が生涯でもたらす売上高の合計)を押し上げ、リピート率にも直結します。
感謝の可視化は、投資対効果の高い経営判断です。
業種別|明日から動ける感謝の形
具体的にどう形にするか。業種別に紹介します。
「飲食店」であれば、常連客の記念日や初来店月をPOSデータから割り出し、デザートプレートを提供する。
「美容室」であれば、年に一度「お客様感謝ウィーク」を設け、来店時に手書きカードと小さなギフトを渡す。
「小売店」であれば、創業記念日に「感謝袋」を数量限定で販売し、手書きメッセージと次回特典を同封する。
「工務店」であれば、引き渡し1周年に「1年点検+感謝状」を届ける。実益および感情の両方を届けられる。
小さなコストで、「覚えていてくれた」という感動が生まれます。
なお、初年度から完璧を目指すと失敗します。
準備に時間をかけすぎると実行に移せなくなります。
手書きカード10枚からで十分です。
そして社長だけで回さないように注意しましょう。
忙しい年にあっさり途絶えます。
スタッフと目的を共有し、年間カレンダーに組み込むことで属人化を防げます。
一日から始める|カレンダーに書き込む一歩
母の日が届くのは、仕組みがあるからです。
今年、たった一日でいいと思います。
自社だけの「ありがとうの日」をカレンダーに書き込むことから、始めてみてください。
[ビジネスプラン・商品開発・販路開拓]
株式会社プランコンサルティング
代表取締役社長・中小企業診断士 茂井康宏
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