高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン) 策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。
現場で飛び交う言葉|TTPSを知っているか
私のセミナーでよく出てくる言葉があります。
「TTPS」です。
TTP (徹底的にパクる) にS (進化させる) を加えた概念で、日本の「守破離」に例えるとわかりやすくなります。
TTPが「守」、Sが「離」にあたります。
型を身につけてから、自分なりのスタイルへ昇華させていく考え方です。
「要するに真似すればいいんですね」と受け取る方が少なくありません。
はたして、それで本当にうまくいくのでしょうか。
真似したのに…|見えているのは表面だけ
成功事例を見て、「あの店と同じことをやろう」と動き出す。
メニュー、価格、POP、プロモーションをそのままなぞる。
しばらく経っても成果が出ない。こうした話は、支援現場で繰り返し目にします。
なぜそうなるのか。模倣の仕方に問題があります。
悪い模倣とよい模倣|違いはどこにあるか
模倣には、悪い模倣とよい模倣があります。
「悪い模倣」は、得意な部分だけを都合よく切り取ります。
目に見える「現象」だけを真似ており、失敗する確率が飛躍的に高まります。
「よい模倣」は構造から入ります。
市場・競合・自社の強みを分析したうえで、誰に・何を・どのように届けるかを先に設定します。その上で打ち手を紐づける。つまり、戦略と戦術が連動している状態です。
表面上の模倣が招く失敗|2つのパターン
パターン①は、打ち手だけ真似て戦略が空白のままのケースです。
競合と同じキャンペーンを打っても、収益構造が違えば利益が吹き飛びます。
模倣前に打ち手の戦略的根拠を言語化する習慣が重要です。
パターン②は、S (進化) を焦るあまり、型が身についていないケースです。
TTPが不十分なまま自社流にアレンジすると、型のない独自化になります。
まず徹底的に模倣し切ること。進化はその後です。
さいごに|守を貫いた先に「離」がある
TTPSは「真似してもいい」という免罪符ではありません。
徹底的に、構造ごと模倣することを求めています。
あなたが今「参考にしている」事例は、表面を見ていますか。
それとも、その裏にある戦略まで読み解いていますか。
[ビジネスプラン・商品開発・販路開拓]
株式会社プランコンサルティング
代表取締役社長・中小企業診断士 茂井康宏
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