中小企業診断士 茂井康宏 オフィシャルブログ

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ナフサショック|今後、起こる「業種別シナリオ」

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン)策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

ナフサショック|大手から小規模なお店に変化

カルビーのポテトチップス「うすしお味」「コンソメパンチ」など一部商品のパッケージが、白と黒の2色だけに切り替わると報じられました。
また小さなパン屋さんでは、ビニール袋の入荷が難しくなり、タッパの持参を呼びかける店も出てきています。

値段ではない|売場の景色が、少しずつ変わる

ナフサ (石油化学製品の原料) の高騰を、コスト転嫁の話だと受け止めている経営者は少なくありません。
しかし現場で起きているのは、それだけではありません。
印刷インキ、容器、梱包、建材、繊維。
生活者の目に触れる場面の一つひとつで、商品の見え方が少しずつ変わってきています。

変化の違いをチェックするビジネスマン

ここから先は、今後、想定されることを業種別に整理しました。
あくまで一つの見立てとして、お読みいただければと思います。

食品と化粧品|手に取った瞬間の体験が変わる

「食品」の売場では、多色印刷から2色印刷への切り替えが広がるかもしれません。限定デザインや新フレーバーの見送りも増えそうです。
「化粧品」でも、ポンプからキャップへ、スポイトからチューブへ、容器変更が起きやすい局面に入ったようです。

今後、生活者に映る変化として、次の場面が想定されます。
◯パッケージの色数が減り、売場が地味に見える
◯ポンプ式やスポイト式の容器が手に入りにくい
◯ボトルが薄くなったり、外箱が省かれたりする
◯詰め替え用が中心に。本体ボトルが選びにくい

中身は同じでも、手に取った瞬間の重みや透明感は、別物に感じられるかもしれません。

EC通販とアパレル|届く瞬間と選ぶ瞬間に変化

「EC通販」でも、送料無料ラインの引き上げや、箱から袋への切り替えが進むかもしれません。リピート率を支えてきた開封体験が、薄くなる恐れがあります。
「アパレル」では、合成皮革バッグやスニーカーの値上げに加え、色数やサイズ展開の削減も起きやすそうです。黒、白、ネイビーなど、定番色に絞られていきそうです。やがて「似たような商品ばかり並んでいる」と感じる場面が、増えていくのかもしれません。

住宅と小売現場|“契約後”と“チラシ後”に揺れる

「住宅・リフォーム」では、ユニットバスの受注停止が報じられています。今後は、見積もり後の仕様変更や工期遅れも、各地で起きやすくなりそうです。「契約したのに同じものが入らない」といった相談も増えるかもしれません。
「小売」の現場でも、チラシ印刷後の欠品や値札変更が悩みの種になりそうです。情報発信の重心は、紙チラシからアプリ、LINE、店頭サイネージへと移るかもしれません。生活者には「予告なく変わる」体験として届きやすくなりそうです。

 

“中身は同じ”では届かない|読者への問い

値段が上がったわけでも、品質が落ちたわけでもありません。
それでも、売場の空気は、確かに変わり始めています。
その小さな変化に、いち早く気づけるかどうかが問われているのかもしれません。

ナフサショック|今後、起こる「業種別シナリオ」


[ビジネスプラン・商品開発・販路開拓]
株式会社プランコンサルティング 
代表取締役社長・中小企業診断士 茂井康宏
https://profile.hatena.ne.jp/plan-consulting/

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