中小企業診断士 茂井康宏 オフィシャルブログ

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生成AIとビジネスプラン|「簡単につくれる」は本当か

高知を拠点に、全国各地で経営・事業計画 (ビジネスプラン) 策定、商品開発、販路開拓などの経営支援を行う、中小企業診断士/経営コンサルタントの茂井康宏です。

先日、ある支援機関の方が「生成AIで、ビジネスプランは簡単につくれる」と話していました。
本当にそうでしょうか。たしかに、整った文章ならすぐに出てきます。

ビジネスプランを量産する支援者

整った文章|それは「よい計画」なのか

「整った文章」と「よい計画」を混同すると危険です。
見た目のきれいな計画書は、いまや誰でもつくれます。
しかし迫力に欠け、行動に移せないものが少なくありません。
第三者の賛同を得るには、それだけでは足りないのです。

本当に難しいのは「何を書くか」ではありません。
「何を決めるか」です。
ビジネスプランは、単なる作文ではありません。
限られた経営資源をどこに投じるかを決める「設計図」です。

現場を見ない|だから言葉が空回りする

生成AIは、現場を見ていません。顧客の反応も聞いていません。
経営者の覚悟も、資金繰りも、従業員の力量も知らないのです。
だから文章は整っていても、現場との接続が弱いままです。
それでいて「それっぽい計画書」は作りやすくなりました。

「地域資源を活用し、差別化された高付加価値商品を開発する」
「SNSで認知度を高めて販路開拓し、持続的な成長を実現する」

こうした言葉は、どの事業にも当てはまります。
裏を返せば、どの事業の計画にもなっていないのです。
では、動ける計画はどう違うのでしょうか。

書き手の言葉|起こりやすい二つの失敗

ここで、よくある失敗を二つ紹介します。
「一つ目」は、生成AIの一般論をそのまま貼り付ける場合です。
計画書を読み込むプロは、書き手自身の言葉かどうかを見抜きます。
地域名や商品名を入れ替えても通る文章は、嫌われます。
結果、賛同を得られません。
防ぐには、自社だけの事実を棚卸しすることです。

「二つ目」は、数字の根拠まで生成AIに任せる場合です。
生成AIはKPIを過去の平均から導きがちです。
その数値は自社の実態とずれます。
だから実行の段階で、計画と現実が噛み合わなくなります。
数字は、自社の実態と市場の現実に照らして組み立てるべきです。

生成AIで磨く|支援者の力量が問われる

生成AIは、編集者としては非常に優秀です。
しかし、経営判断・決断の代わりにはなりません。
よい計画とは、きれいな文章ではなく「動ける計画」です。

生成AIで作るのではなく、生成AIで磨く。
だからこそ、生成AI時代は支援者の力量の差がはっきり出ます。
経営者と支援者が力をあわせて、事業の「勝ち筋」を描いてほしいと思います。

事業の勝ち筋を描く経営者と支援者


[ビジネスプラン・商品開発・販路開拓]
株式会社プランコンサルティング 
代表取締役社長・中小企業診断士 茂井康宏
https://profile.hatena.ne.jp/plan-consulting/

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